神南署安積班
今野敏/角川春樹事務所/672円(税込)
2012.5.13up
人と犯罪の溢れる街、渋谷。その街を管轄とする警視庁神南署に張り込む新聞記者たちの間で、信じられない噂が流れた。交通課の速水警部補が、援助交際をしているというのだ。記者の中には、真相を探ろうとするものも現れ、署内には不穏な空気が―。刑事課の安積警部補は、黙して語らない速水の無実を信じつつ、彼の尾行を始めるが…。警察官としての生き様を描く『噂』他、8編を収録。大好評安積警部補シリーズ待望の文庫化。

(神南署安積班・おすすめコメント)
また今野氏の渋谷舞台警察小説を読んだ。この作品「ハンチョウ」という題でTVドラマ化されている。この作品は280ページの中9つの事件を後味すっきり安積班が解決する。故に、通勤の車内で毎回40ページ程度読むのにぴったり!出社前に安積班がが一つの事件を解決しスッキリ仕事を始められ、帰路にまた事件が解決され、気分晴れ晴れ!にこやかに帰宅できる精神衛生上とても良い作品だ!ご同兄、是非一読を!渋い顔で出社&帰宅しなくて済み社内円満&家庭円満請け合います!へへ
断絶 交代寄合伊那衆異聞
佐伯泰英/講談社/650円(税込)
2012.5.13up
交易の願いを込めて就航した帆船レイナ一世号は南へ。座光寺藤之助は井伊直弼に実権が移った江戸に舞い戻る。当主不在の咎で、お家断絶と当主切腹を迫られた座光寺家。江戸屋敷を引き払った面々を追い、藤之助も中山道、碓氷峠を目指し急追するが?最大の危機に、藤之助は一族を救えるか!?文庫書下ろし。シリーズ第16弾。
(断絶 交代寄合伊那衆異聞・おすすめコメント)
またまた、佐伯氏の文庫書き下ろし作品、めっぽう強い座光寺藤之助の登場です。
小生、著者の作品「新・古着屋総兵衛」「酔いどれ小藤次留書」「交代寄合伊那衆異聞」を手当たり次第巻数バラバラに読んでいるが、それぞれ主人公の役どころがはっきりしているので一度も戸惑ったことが無い。
毎回チャンバラの世界にどっぷり浸り、時を忘れて読み耽り最終章で気がつくと気分すっきり!これは佐伯マジックだろうか?次回作を早く読みたい。
完全なる首長竜の日
乾緑郎/宝島社/590円(税込)
2012.5.1up
第9回『このミス』大賞受賞作品。植物状態になった患者とコミュニケートできる医療器具「SCインターフェース」が開発された。少女漫画家の淳美は、自殺未遂により意識不明の弟の浩市と対話を続ける。
「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。弟の記憶を探るうち、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり―。衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ。
第9回『このミス』大賞受賞作品。
300ページ程の小説だが読書後ずしりと重さを感じた作品である。主人公淳美の人生を現実と空想(夢)を織り交ぜて語られていくこの作品に、小生翻弄されてしまった。
巻末の謎ときが終わり「そういう作品だったのか…」と本を閉じようとした最後の3行を読み終えた直後、え?また?ということになる。いやはや参った!著者に両手をあげ降参!ご同兄もきっと翻弄されますよ!!
暴雪圏
佐々木譲・著/新潮社/746円(税込)
2012.4.20up
三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。
人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。
(暴雪圏・おすすめコメント)
佐々木譲の警察小説。以前に「廃墟に乞う」を紹介したが著者の郷里である
北海道を舞台にした小説でしかも自然の脅威を克明に表している。 生活したものでなければ解らない自然の恐ろしさを織り交ぜた
サスペンスに仕上がっており、ご同兄に必ずや御満足頂ける作品である。小生、この著者作品を徹底的に読破しようかという気になった。
川内有緒・著/幻冬舎 /720円(税込 )
三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜ける好著。
(パリでメシをくう。 おすすめコメント)
フランスのグルメ案内ではありません!現在進行形でパリに在住し仕事を得、生活をしている日本人をルポしたサクセスストーリー(?)です。
外国で日本人が仕事を見つけるとは、現地の生活習慣に溶け込み、もちろん現地の言葉を操り、対人関係も円滑に出来なければ難しい望みである。本書が紹介する人々の日々涙ぐましい努力は我々に多くの事を気付かせ、且つ教えてくれている。
本書はご同兄のみならず中学生くらいの若者にも読んでほしい作品である。
やる気をなくした若者、何をしたらよいのか分からぬ貴方に是非読んでいただきたい!